千葉尋 | HIRO CHIBA

2014年 東京造形大学大学院 造形研究科 修了 大学院修了後、サモア独立国にてボランティア活動に2年間従事。帰国後2017年より作家活動を開始。 大学院在学中より研究していた、葉に図像を現像する手法をクロログラフと名付け、2021年特許取得。 葉に写真を焼くと、不思議とノスタルジーを感じる。そのことから、クロログラフを特に懐古感情を誘発する装置として捉え、現在と未来の懐古をそれぞれ葉に落とし込む。 本展では、"Past Present"、懐かしい現在のシリーズを2点展示する。 未来からみた現在の懐かしさを葉に映しこんでいる。

■ 略歴
2016年
・Art comes alive / Tiapapata Art Center / サモア独立国
2017年 
・シェル美術賞展 / 国立新美術館 / 六本木
2019年 
・The memory of the Chloroplast/ Gallery Byul / 韓国
・SAISON PHOTO 2019/ エパウ王立修道院 / フランス
・Future Vision 2019/ Tawar Mall / カタール
・GWANGJU INTERNATIONAL ART FAIR 2019/ KDJコンベンションセンター / 韓国
2020年 
・美の起原展/ 銀座画廊 美の起原 / 銀座
2021年
・The 16th TAGBOAT AWARD / 渋谷ヒカリエ / 渋谷
・SICF22/ SPIRAL / 青山
・100人10 / Shinwa Auction / 銀座
2022年
・IIMEFUKURAME in TOKYO / 上野松坂屋 / 上野
・Exhibition for SYNESTHESIA / between the arts / 広尾

■ 受賞歴
2020年 
・金賞 / 第2回TKO国際ミニプリント展 2020
・求龍堂賞 / 第9回 FEI PRINT AWARD
2021年 
・IAG奨励賞、シアターアートショップ賞 / IAG awards
・審査員特別賞 小林貴賞/ TAGBOAT INDEPENDENT

■ 助成
2018年 
・芸術活動への助成/朝日新聞財団
2019年 
・特許出願料援助制度 / 日本弁理士会

出展作品

Ants

オクラ、レジン、アクリル板 / 2021 / 660 × 509mm / ¥220,000

The Seascape

ヒレハリソウ、レジン、アクリル板 / 2022 606 × 455mm / ¥198,000

参加アーティスト

月乃カエル

幼少の頃、喘息を患っていた私は、普通校に通うことが難しく、全寮制の特殊学校で小学校生活を送っていました。 (※普通校が「普通」とも、特殊学校が「特殊」とも思いませんが、ここでは説明のため便宜上、使っています) 病気や障害、家庭環境などの問題を抱えた子供たちとの寄宿舎生活は、私に「多様であること」が当然なのだと教えてくれました。 私は作品を作るにあたり、多様な要素が織りなす「豊かで美しい世界」を描きたいと常々考えています。 それは幼少期に得た経験が基になっており、中年期後期の現在でも、世界がそうであって欲しいと思い続けているからです。 様々な問題を抱える中で我々がポジティブな気持ちで前へ進めるのは、「それでも世界は美しい」と思えるからだと思うのです。 世界は限りなく多層であり、私たちが「認識している」ものはそのほんの一部に過ぎません。 動物や植物などの種の数だけ、それらが捉える世界は存在します。人間ですら、 思想・信条・環境・権益などにより、いくつもの世界が存在します。我々が存在する世界は、 それらすべてが折り重なった多層構造であり、決して自身が見えている世界だけではないはずです。 自身が見えていない階層も含めて、「それでも世界は美しい」と思いたいのです。

neuronoa / ニューロノア

世界30カ国以上を放浪しながら、音楽、デザイン、映像などを制作するクリエイターとして活動後、2021年から本格的にアート制作を始める。「情報社会」というコンセプトを機軸に、ミュージシャンや俳優などの著名な人物をモチーフにした抽象画を制作。人物の表情が読み取れない程に抽象化した表現によって「情報社会」における「真の情報とは何か」を問う。アートの枠を超えて、国内・海外問わず様々なジャンルのプロジェクトに精力的に関わり活動中。常に作品にフォーカスして欲しいという想いから、国籍・性別・年齢・素顔などは一貫して非公開としている。

沼田侑香

1992年生まれ、千葉県出身。2019-2020年、ウィーン美術アカデミーに留学。2022年、東京芸術大学大学院修了。 インターネットが日常的に使用されるデジタルネイティブ世代に生まれた彼女は、二次元と三次元の空間の往復の方法を探り、パソコン上で加工されたイメージをインスタレーションや、絵画、デジタルコラージュなどで表現している。代表的な素材にはアイロンビーズという子供のおもちゃを使用したものがあり、一つ一つ並べる事でイメージを構築する技法である。アナログ的な表現方法を用いながらもコンピューターバグのようなデジタル上でしか起こり得ないズレを視覚的に発生させている。近年におけるVRやAR、3DCGなどのバーチャル空間の拡張により変わり始める時代の過渡期に焦点を当てている現代アーティストである。

渡邉城大

原発と海と山しかない町に生まれ、物心ついた頃から絵を描いて育つ。 10年間の漫画家アシスタントを経験し、日本漫画の技法や精神をアートに落とし込もうと研究、試行錯誤している。 並行して星空をメインとした自然写真の撮影の為、テントと食料とカメラ機材を背負って山奥に籠ったりも。

足立真輝

私の作品は、直線的なモチーフの集積と反復によって表現した、抽象化された空間の記憶である。私は常に、デザインプロ セスの中で生成される対象、特に未完成の建築模型のような、その破片を触媒に自身の忘れていた身体的記憶が再編成され るメディアに惹かれてきた。 紙や木のような身近な素材を、建築の構成要素に見立てることで組み立てられる模型は、枯山水のように、物質であるにも 関わらず、直接的な肉体の介入(侵入)を拒絶し、記号的認識行為を求められる。 私はそのような性質を持ったメディアの生成行為が、幻想の中で際限なく広がるオブセッショナルな形象たちを有限化し、 立体記号的に実空間に呈示されるシステムとして機能するのではないかと考えた。 身体的記憶に内在するパターンやリズムを水平垂直で構成した線的なエレメントに還元し、ちょうどエチュードを作曲する ように、時間的な方向性を持って生成された最小単位を反復していく。 夢や記憶の中の身体性、その感覚がどのように物質界にフィードバックし得るか、またそれを媒介に他者と共有されるモデ ルネの幻想に興味がある。

川口絵里衣

1990年、青森県むつ市出身。 アパレルファッションデザイナーを経て、ペン画家として活動開始。 ペン・鉛筆を主に、人物・模様・動物等を繊細に描く。 ​2017年より、青森県むつ市の「元気むつ市応援隊応援プロデューサー」に就任。

GIRUVI

物心ついた頃から映画に夢中になり、1980年代アメリカを舞台にした映画の街並みに描かれたグラフィティーやスケートボードに衝撃を受け、自身もスケートボードとグラフィティーに夢中になる。そんなストリートカルチャーの次に夢中になったのが植物の世界で、これまで経験してきたストリートカルチャーをルーツに、ライフスタイルの中心となっている植物を融合させた作品を制作している。

KENJI

10月28日生 東京都出身 1997年アメリカ単独旅行をきっかけに海外の魅力にはまり世界20ヶ国以上を旅する。19歳から30歳まで役者を経験し、タイ・バンコクで行われたMISS AC/DCと言うはるな愛さんが優勝したMISSティファニー大会の次に有名な女装コンテスト大会、始まって初の異性愛者として出演し50人中3位を獲得し、メイクの魅力に目覚める。その後カナダ・トロントに移り 2010 IMTS(International Make-up Artist Tread Show)世界大会優勝、2年間で140作品以上に参加し、カナダ・トロント映画、TV業界で名を残す。

SIVELIA

新潟県出身。現在, 東京を中心に作品を発表。デザインは全て独学。ファッションのグラフィックデザインを主として活動する傍ら, 古いオモチャやジャンクパーツ等の不要になった素体を加工し組み合わせた立体コラージュとしてフィギュアを製作。90年代後半からの裏原宿カルチャー全盛の東京で自身が体験してきたストリートアート,カルチャー,ファッションに色濃く影響を受けている。アートフィギュア作家として正式に活動を始めたのは2020年後半からではあるが現在は国内人気はもとより海外のアートフィギュアコレクターからも支持されている。

下原亜矢

アパレル業界でデザイナー・企画として勤務したのち、2017年よりアーティスト/イラストレーターとして独立。 美大在学中から現在に至るまで、日本のみならず、欧米やアジア諸国など様々な国で展示活動を行う。 「今」に対する問いや違和感をテーマの主軸とし、スマートフォンやタブレットを模したパネルに、おそらく多くの人がそれら機器を操作する際に駆使するであろう人差し指だけを使ってペインティングした作品を制作している。